サンプル4


【マリア】
「……キスをしてから、嫌かどうかを聞くんですか?」

 マリアの問いにブライアンの唇が笑みを刻む。

【ブライアン】
「それ以上のことを求めているからね」

【マリア】
「え……?」

 驚いて何か言いかけたマリアの唇が再び塞がれた。
 今度は中を味わうように舌が忍び込んで蠢く。

【マリア】
「ん……んぅ……」

 呻くマリアのスカートをブライアンの手がたくし上げ、その肌の手触りを確かめるように太ももに触れた。

【マリア】
「んむ……んっ、ふ……」

 驚いて身じろぎするマリアだったが、組み敷かれた体が動くことはない。
 手の動きを止めてもらおうと頭を振って唇から逃れようとするが、器用に追いかけてくる唇がそれを許さなかった。

【マリア】
「んん……ん、ぁ……んんっ」

 太ももを撫でる手はマリアの尻の膨らみを撫で、下着に指が掛かるのを感じる。

 慌てて顔を背けると、すかさずマリアは懇願した。

【マリア】
「お願い……やめてください……」

 だが、唇から離れたブライアンの舌先はマリアの耳に触れて弄ぶ。

【ブライアン】
「なぜ……?」

【マリア】
「なぜって……」

【ブライアン】
「私が、嫌いか?」